今 円高 円安 [政治・経済]
今日は朝から為替が大きく動いているようです。
対ドル94円台でスタートした為替相場ですが、
一時期、90円代に。今は92円台となっています。
また対ユーロも118円台と円高の方向に進んだ
ようです。先週末22日の終値が123.15円でしたので
大幅に円高にぶれていますね。
急な為替相場の変動は企業活動に大きな影響を
与えますので、歓迎しないですね。
株価も２５日の終値に比べて一時、２８０円以上安と
大幅に下落しているようです。
この変動の背景にはイタリア選挙の結果があるとの事。
モンティ現政権は財政再建に取り組んできたわけなのですが、
開票状況から、現政権による経済改革継続への不透明感が
出てきて、その嫌気感からユーロ安が進んだ模様です。
現政権の緊縮財政に対し、対立候補のベルルスコーニ氏
この方は9年間にわたりイタリアの首相に相当する閣僚評議会議長
を務めたそうなのですが、汚職疑惑や性的スキャンダルに対する追及を
受けて未成年者売春罪と職権乱用罪で起訴され、退陣に
追い込まれたという経緯があります。
にも関わらず、何故今回人気を集めているのか？
ベルルスコーニ氏は減税によって消費と生産を増やし、仕事を増やす
と主張。経済低迷に苦しんでいる国民が、その主張になびかれている
ようです。
ただ減税による、財源の見通しがあるのかは不明なようで、
先日のイタリアでの報道で「ベルルスコーニ氏の主張は現実的でない。
騙されてはいけない。」という主張がありました。世界の視点も
この意見と同じであり、ベルルスコーニ氏の当選は願っていないようです。
個人的に円相場は今の日本経済を考えた場合、対ドル94~96円くらいが、
いいのかなと思います。輸出企業も今の水準を良しとしていますし、
これ以上円安が進むと、輸入企業が苦しくなりますし、原油のこれ以上の
値上がりは良くないと思われますので、この辺りがいいのでは？と思います。
せっかく明るい兆しの出てきた日本経済。
今回のイタリアの総選挙が水をささないよう願いたいと思います。
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